高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない  Kindle版

Qが20違うと会話が通じない!

みんなうすうす感じていても、口に出すことはタブーだった。高知能者は思考も表現も普通の人とはちがうため、孤立していじめられることがある。馬鹿だと決めつけられて集団リンチされることもある。しかしそれは技術や社会の発展には大きなマイナスで、我々は自分たちが気付かぬうちに大損しているのだ。

高知能者からは普通の人々がやっていることは理解できるが、逆は理解しにくい。また同じ知能指数40の違いでも、「160と120」「120と80」ではそれぞれの受け取り方や関係が変わってくる。知能レベルによって異なる「非対称な問題」が発生することが、コミュニケーショントラブルをさらに複雑化させている。

高知能者の会話は主に「真理追究」「問題解決」のため。普通の人々は「共感」や「序列確認」のため。目的も通信方式も全く違うため、話をするだけでトラブルになってしまう。そのままでは理解し合えないことを前提に、コミュニケーションを考えるべきであろう。

「みにくいアヒルの子は、仲間である白鳥の群れに合流しないことには人生が始まらない」「周囲にいる人々はそれを助けるべし」「変なやつでも受け入れて仲良くやるべし」など、高知能者たちが楽しく生きることができて周囲も恩恵を受ける関係づくりを提言する。

「なるほど、そういうことだったのか」と過去の自分や友人・知人に思いを馳せつつ、育てにくい子供や変人奇人にも優しくなれる、目から鱗のコミュニケーション論!